【2026】Wise vs Revolut 比較表

海外送金や多通貨管理を検討しているなら、Wise と Revolut はどちらも日本から開設できる。2024年に Revolut が日本でサービスを開始したことで、台湾などと違い、日本ユーザーは両方を実際に比較・選択できるようになった。結論を先に言うと、送金コストの透明性を重視するなら Wise、暗号資産・株取引も一緒にこなしたいなら Revolutという使い分けが基本になる。

重点整理

  • Wise・Revolut ともに日本で開設可能。マイナンバーカードまたは運転免許証で本人確認できる。
  • Wise はミッドマーケットレートを使用し、手数料は送金額の 0.29%〜。10万円の USD 送金なら手数料は約 290 円〜と、銀行振込(2,500〜3,500 円)と比べて圧倒的に安い。
  • Revolut Standard は月額無料。Plus ¥480 / Premium ¥980 / Metal ¥1,980 の有料プランもある。
  • Revolut は暗号資産(220+種)・株・ETF(2,000+種)をアプリ内で売買できる。Wise にこの機能はない。
  • Wise は金融庁(FSA)登録済みの資金移動業者として日本で正式運営。Revolut も日本の資金決済法に基づき登録済み。
  • 両サービスとも Visa デビットカードを発行でき、Apple Pay・Google Pay に対応している。

【2026】Wise vs Revolut 比較表

項目WiseRevolut Standard(無料)
日本での開設✅ マイナンバーカード/運転免許証で可✅ マイナンバーカード/運転免許証で可
月額料金無料無料(Plus ¥480 / Premium ¥980 / Metal ¥1,980)
為替レート基準ミッドマーケットレート(加成なし)市場レートに近いが加成あり、週末+1%
海外送金手数料0.29%〜(金額・通貨ペアによる)Standard:月1,000 GBP相当まで無料、超過+1%
無料両替枠上限なし月1,000 GBP相当まで、超過+1%
ATM 無料引き出し月2回まで・合計 30,000 円相当月200 GBP相当または5回(先着)
対応通貨保有数40+種25+種
送金対応国数160+カ国140+カ国
Visa デビットカード✅ 日本住所宛に発行可✅ 日本住所宛に発行可
暗号資産取引✅ 220+種(JVCEA 対応範囲内)
株・ETF 取引✅ 2,000+種
日本の規制登録金融庁(FSA)登録済 資金移動業資金決済法に基づく登録済
国際ライセンス数FCA + 65+カ国FCA 完全銀行ライセンス(2024年)+ EU 銀行ライセンス
設立年・本拠地2011年、ロンドン2015年、ロンドン
ユーザー数1,600万人以上7,000万人以上

日本での開設方法と本人確認(KYC)

Wise の開設は、スマートフォンアプリから15〜20分程度で完了する。必要書類はマイナンバーカード(表裏)または運転免許証で、顔写真撮影と組み合わせた eKYC によって本人確認を進める。住所確認書類は原則不要で、日本の携帯番号と組み合わせるだけで審査が通るケースが多い。

Revolut も同様にアプリからの開設が基本で、マイナンバーカードまたは運転免許証による本人確認を行う。Revolut は2024年に日本正式参入を果たしており、国内ユーザー向けに日本語サポートと円対応の機能を整備している。2024年以前は日本からの開設が制限されていたため、「Revolut 日本 使えない」という古い情報がネット上に残っているが、現在は問題なく利用できる。

銀行口座との連携では、両サービスとも国内銀行振込(みずほ・三菱UFJ・ゆうちょ等)で口座への入金が可能。PayPay や LINE Pay からの直接チャージには現時点で非対応だが、銀行口座経由でチャージしてから各決済サービスとの使い分けができる。

Wise アプリのホーム画面。多通貨残高と海外送金ボタンが並ぶダッシュボード

手数料の実例:10万円を海外送金するといくらかかるか

最もわかりやすい比較は、10万円を USD に換えて海外口座に送金する場合だ。

Wise の場合:手数料は 0.29%〜(通貨ペアにより異なる)。JPY→USD の場合、固定費 + 変動費の合計で概算 400〜600 円程度になることが多い。送金前に確定額をアプリ上で確認でき、隠れコストはない。

Revolut Standard の場合:月1,000 GBP相当までの換金は無料(ミッドマーケットに近いレートで)。10万円程度なら1,000 GBP未満に収まるため、平日であれば実質ゼロに近いコストで換金できる。ただし週末の両替には+1%の加算があり、10万円換金なら+1,000 円の追加コストになる。

国内銀行との比較:メガバンクの国際電信送金は手数料 2,500〜3,500 円が相場で、さらに中継銀行手数料(correspondent bank fee)として数千円が受取側で差し引かれるケースもある。Wise・Revolut ともに中継銀行を経由しないルートを使うため、この「見えない手数料」が発生しにくい。

「海外の会社から報酬を受け取るのに Wise を使っています。UFJ で電信送金を受けると手数料で数千円取られていたのが、Wise に変えてからほぼゼロになりました。レートも Google で調べた値とほぼ同じ。」

— X(旧Twitter)ユーザー @freelance_jp_dev、2025年11月

為替レートの仕組み:ミッドマーケットレートとは

Wise が採用するミッドマーケットレート(interbank mid-market rate)とは、銀行間の外国為替市場で成立する売値と買値の中間値のことだ。Google や Reuters の為替画面に表示されているレートがこれにあたる。Wise はこのレートをそのまま使い、手数料を別枠で明示する仕組みを取っている。

一方、国内銀行やRevolut Standard は「TTS(対顧客電信売相場)」に近いレートを使うことが多く、ミッドマーケットから0.5〜2%程度の差がある。円安が進む局面では、この差が最終的な受取額に大きく影響する。円が1ドル=150円の水準にある場合、2%の差は10万円換金で約2,000円の損失に相当する。

Revolut は平日(UTC月〜金)においてはミッドマーケットに近いレートを適用し、Standard プランでも月1,000 GBP相当の無料枠内なら競争力のある条件を提供している。週末だけは外国為替市場が休場するため、価格変動リスクをカバーする目的で+1%を上乗せしている点は注意が必要だ。

カード・決済機能の比較(Apple Pay・ATM・国内利用)

Wise の Visa デビットカードは、日本住所への配送に対応している。Apple Pay および Google Pay への追加も可能で、コンビニ(ローソン・セブン-イレブン・ファミリーマート)や楽天市場など国内加盟店で普通に使える。ATM 引き出しは月2回・合計30,000 円相当まで無料で、超過分は 108 円 + 1.75% の手数料がかかる。

Revolut も Visa デビットカードを日本で発行でき、Apple Pay と Google Pay に対応している。Standard プランでは月200 GBP相当または5回まで ATM 引き出しが無料。Premium(¥980/月)以上のプランでは ATM 上限が引き上がり、旅行時の現地通貨引き出しが有利になる。

Revolut の追加機能として、使い捨てバーチャルカード番号がある。オンラインショッピングでカード番号を使い回すリスクを回避できる機能で、フィッシング被害が気になるユーザーには実用的だ。消費カテゴリ別の支出分析機能も充実しており、家計管理ツールとしての側面も持つ。

Wise の多通貨口座画面。USD・EUR・GBP・AUD など複数通貨の残高が一覧表示されている

対応通貨と海外送金範囲

Wise は40以上の通貨を保有でき、160カ国以上への送金に対応している。日本ユーザーが特に活用するケースとして多いのは、米国株の証券口座への USD 送金、ヨーロッパ留学中の生活費管理、海外クライアントからのフリーランス報酬受け取りなどだ。Wise が発行する現地口座情報(米国のルーティング番号+口座番号、英国の Sort Code+口座番号、EU の IBAN など)を使うと、相手方に「現地口座への振込」として処理させることができ、国際送金扱いにならないため受取コストが下がる。

Revolut は25以上の通貨に対応し、140カ国以上へ送金できる。ヨーロッパや北米への対応は十分で、Premium 以上のプランでは真の IBAN(欧州標準の国際銀行口座番号)が付与され、ヨーロッパ在住者と同等の使い勝手になる。アジア向けの通貨ペアはWiseの方が多い傾向があり、特にタイバーツ・インドネシアルピア・ベトナムドンなどへの送金頻度が高い人は Wise の方が選択肢が広い。

暗号資産・投資機能の比較

この分野は Revolut が明確にリードしている。Revolut アプリ内でビットコイン・イーサリアムを含む220以上の暗号資産(仮想通貨)を売買でき、2,000以上の株・ETF にもアクセスできる。暗号資産の取扱いは日本国内の JVCEA(日本暗号資産取引業協会)の対応範囲内で行われており、金融庁の規制枠組みに沿った形で提供されている。

ただし注意点が二つある。一つ目は、Revolut 上で保有する暗号資産はオンチェーンウォレットではなく Revolut が預かる形式(カストディアル)であること。自分の秘密鍵を持ちたい場合には外部ウォレットへの移転が必要になる。二つ目は、暗号資産の売買益は日本の税務上「雑所得」として総合課税(最大55%)の対象になる点だ。2026年以降に分離課税(一律20%)への移行が議論されているが、現時点では確定していないため、税理士への相談を推奨する。

Wise は現時点で暗号資産・株式・ETF のいずれも取り扱っていない。Wise の強みは国際送金と多通貨口座に集中しており、投資機能を求めるなら別途 bitFlyer・Coincheck・GMOコイン などの国内取引所か、Revolut を組み合わせることになる。

安全性と監督規制(金融庁・FSA・FCA)

Wise は金融庁(FSA)に資金移動業者として登録しており、日本国内での運営は資金決済法の規制下にある。グローバルでは英国 FCA の電子マネー機関ライセンスを保有し、65以上の国でそれぞれ現地ライセンスを取得している。利用者の資金は Wise の自己資金と分別管理され、万が一 Wise が経営破綻した場合でも資金保護の仕組みが適用される。

Revolut は2024年に英国 FCA から完全銀行ライセンスを取得し、正式な銀行として認定された。英国口座では最高85,000ポンドが FSCS(金融サービス補償スキーム)の保護対象になる。EU でも銀行ライセンスを保有しており、欧州口座は最高10万ユーロの預金保護が受けられる。日本では資金決済法に基づく登録事業者として運営している。

監督規制の完全性では Revolut の銀行ライセンス取得は評価に値するが、Wise も長年にわたる高い法令遵守実績を持つ。日常的な海外送金・両替用途に使う金額の安全性という点では、どちらも問題のないレベルにある。

あなたに向いているのはどちら?推薦シナリオ別まとめ

使い方によって結論は変わる。以下のシナリオ別推薦を参考に選んでほしい。

あなたの状況推薦理由
海外への送金コストを最小化したいWiseミッドマーケットレート + 手数料 0.29%〜、透明で予測可能
海外クライアントからフリーランス報酬を受け取りたいWise米国・英国・EU の現地口座情報が発行でき、国際送金手数料を回避しやすい
留学・海外赴任中に複数通貨を管理したいWise または Revolutどちらも対応。送金先の主通貨によって使い分け可
アプリ内で暗号資産も売買したいRevolut220+種の暗号資産をアプリ内で管理可能。Wise には投資機能なし
週末に両替・送金することが多いWiseRevolut Standard の週末+1%加算を回避できる
毎月の送金額が少ない(1,000 GBP相当以内)Revolut Standard無料枠内なら実質コストゼロ近くで換金できる
ヨーロッパ在住・旅行が多いRevolutEU での認知度と IBAN の利便性が高い
国内でのカード利用メインで海外送金も時々するどちらでも可両方とも Apple Pay・コンビニ対応。試しに Wise の無料口座から始めるのが低リスク

「Wise と Revolut を両方使っています。普段の送金は Wise でレートが一番わかりやすい。Revolut は暗号資産と旅行先のATK引き出しで使い分けています。どちらも手数料は銀行より全然安い。」

— X(旧Twitter)ユーザー @tokyodigitalnomad、2026年1月

個人的な使用感として補足すると、Wise の最大の強みは「送金前に手数料が確定する」安心感だ。Revolut は月1,000 GBP枠内での換金コストは魅力的だが、週末や枠超過時のコスト計算がやや複雑になる。初めて海外送金サービスを使う場合は、Wise の無料口座から試して感覚をつかむのが失敗の少ない入り口になる。

延伸読み:Wise 完全ガイド:日本からの開設・本人確認・海外送金の全手順

リスク注意:本記事に記載の手数料率・月額プラン料金・無料両替枠は、2026年4月時点の情報をもとにしています。Wise および Revolut は料金体系を随時変更することがあるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。外国為替取引には為替変動リスクが伴い、過去のレート水準は将来を保証するものではありません。本記事はアフィリエイトリンクを含んでおり、著者が報酬を受け取る場合がありますが、内容の客観性には影響しません。暗号資産の税務取り扱いについては税理士にご相談ください。

最終更新:2026年4月10日